沖縄の基地とリサイクルショップの関係

沖縄全土に存在する米軍基地と、リサイクルショップは切っても切れない、意外な関係が存在します。

1つ目は米軍の払い下げ商品の存在です。米軍基地で働く兵士やその家族などが持ち込んだ商品が売られていることが多く、ここでしか買えないような米軍に関する商品が並んでいます。

2つ目は米軍基地内のフリーマーケット文化の存在です。米軍基地の内部では頻繁にフリーマーケットが行われており、中古の自転車などを安く手に入れることができます。こうした文化は沖縄の生活にも浸透しており、いらなくなったものは売るという認識が沖縄には浸透しています。

3つ目は売られている商品の珍しさです。リサイクルショップで売られているものとしては衣類や電化製品などが一般的ですが、沖縄の場合はコーラの空き瓶や輸入食品、車などかなりバラエティに富んでいます。こうしたこともあり、沖縄の人だけでなく、全国からも沖縄のリサイクルショップに訪れる人が増えています。

4つ目は安さです。リサイクルショップの値段は需要と供給で決まりますが、米軍基地から一定の供給がなされる分、米軍関係の商品は安く手に入れることができます。それでいてリサイクル文化が根付いていることから需要もあるため、うまく循環しています。

5つ目は米軍基地内のフリーマーケットの商品をリサイクルショップのオーナーが購入し、それを販売するケースです。米軍基地内のほうが安く売られていることが多く、結果としてそこで稼ごうとするリサイクルショップが多く存在します。

いずれにしても、米軍基地が存在することでこれらのことは成立しており、何らかの形で米軍関係の商品などが出回らなくなると、今までのような文化が維持されるかはわかりません。ただ、米軍関係の商品に関する需要は相変わらず高いままとなっており、沖縄に行った際にはフリーマーケット、リサイクルショップ双方を見に行って楽しんでみるということをおすすめします。